古来より継承された技術と伝統
食通たちが愛する佐渡の和牛

豊かな風土と歴史深き佐渡

風土

豊かな自然に囲まれて佐渡の人々の想いを紡ぐ

人口は約56,000人(平成30年3月末)で、四方を海で囲まれている島では豊かな土壌と気候を活かした農業や漁業などが営まれています。島の面積は約855平方キロメートル、海岸線は約280キロメートルあり、日本では東京23区や淡路島の約1.5倍の大きさがある、日本海側最大の島。佐渡の気候は海洋性で、四季の変化に富んでいるのです。

世界農業遺産に登録される

宝の島

米作りを中心に畜産業、漁業も盛んに

新潟県沖に浮かぶ宝の島・佐渡島。化学肥料や農薬を可能な限り減らした農法の水田には様々な生き物が住んでおり、朱鷺がエサを求めて舞い降ります。環境保全の佐渡全島の取り組みは身を結び、平成23年(2011年)に世界農業遺産に登録されました。佐渡の稲作のモットーは「安全・安心」。それは牛の飼料となる稲にも良い影響を与えています。

和牛のオリンピックで入賞

幻の牛

全国和牛能力共進会とは,全国和牛登録協会(京都市)が主催する全国規模の和牛の品評会です。5年に1度、全国持ち回りの開催で、各都道府県から選抜された約500頭が出品され、別名「和牛のオリンピック」と呼ばれています。平成24年、長崎で開催された第10回では、種牛の部「第 2 区(若雌の1)」と「第 3 区(若雌の2)」で佐渡からの出品牛がそれぞれ1等賞を獲得した。佐渡牛の定義は、1. 佐渡生まれであること。2. 佐渡育ちであること。3.佐渡で収集した稲わらを飼料とした安全・安心の飼育であることです。

佐渡の牛と
歴史とともに歩む

新潟県沖に浮かぶ佐渡島。古代から海路による交流が盛んであった佐渡では、佐渡の和牛の飼育記録も平安時代大同806年という早い時期に見られます。また、牛の信仰、民話などからも牛と島民との深い関わりが読み取れます。佐渡鉱山の繁栄によって大きく需要を高めた牛は、明治時代には新潟県の約6割に達し、佐渡は「和牛の島」として名を馳せました。農作業の担い手として家族のように大切な存在だった役用牛の時代を経て、現在も佐渡の畜産の現場では努力が重ねられ、繁殖牛の産地として「和牛の島・佐渡」の歴史は刻み続けられています。

PAGE TOP